早くも 2月の半ばですね
本当に 早いものです
さて 本当はもっと早く更新するつもりだったのですが
ようやくのんびりできるお休み満喫していて 今日になってしまいました
(本当は大してのんびり出来てないんだけど)
ここからが 本題です
それは 12月の出来事
去年の10月中頃から 若い女の子が入ってきたのですが
2ヶ月ぐらいで突然辞めてしまったんです
どんな事情なのかは 実際の所よく解らないんです
だって 突然 その子のおじさんという方から 電話が入って
『 姪っ子の母親が突然入院した。
相当良くないので 暫く姪には看病につかせたい 』との事だったので
店の娘さんは翌日 おじさんから聞いた病院にお見舞いにいったんですけど
近くのそれらしい病院を2つも回ったのに その様な方は
とうとう見つからなかったんですって!
受付の窓口で 色々と手を尽くして探してもらったらしいんですけど
どうしても見つからなかったといって
開店からかなり遅れて 店に来ました
タクシー代 ¥7000と かごのお花代 ¥3000もかけて
探したのに 見つからないなんて・・・
結局 私と娘さんとの見解は もしかして入院は嘘だった?
それから数日して 店の娘さんは その女の子に直接メールを
送ったのですが いつになっても返事は返って来ませんでした
バイトに来なくなった原因は いまだにはっきりしないんですけど
私が想像するに ・・・ というかたぶん
実は 店の娘さん かなり怖いですからね
若い子が入って3日目位に 娘さんが“いつもの様に”
かなりカリカリして 大声で怒鳴ってるのを聞いて
『相当カリカリしてますね コワイ!』って 若い子が言ってたんですよね
私が働きだした数日後も じいちゃんに凄い勢いで
怒鳴ってましたし それを聞いて私はかなり驚いたし
この人の怒り方 普通じゃない!って思いました
だって材料が切れてしまって 目の前のスーパーに
じいちゃんに買いに行かせたんですけど じいちゃんは
頼まれたものがよく解らなかったらしく
違うものを買って来てしまったんですけど それを見て娘さんは
『なにこれ! 違うじゃないよ!!』 といって
じいちゃんがせっかく買って来たものを 凄い形相で
投げつけたんですよね
さすがにそれを見た私は がっかりしました
いくら違うものを買って来てしまったとは言え
相手は 親ですよ あまりにひどい言い方じゃないでしょうか?!
それより何より 私から言わせて貰えば
そもそも 材料の保存や管理は キッチン担当の
娘さんの仕事だと思うんです
材料が有るか無いかぐらい 常に分ってなきゃいけないし
もしないなら 開店前にちゃんと準備しておくのが当然だし
それなのに 娘さんは6時からの開店なのに じいちゃんが
「お客さんだよ」と 電話を入れてからようやく店に来るし
材料がきれるのは当たり前で 日に何度も買いに行く時もあるし
しかもそれは ごく普通のことみたいだし
だから私が慣れた頃 じいちゃんが私に娘さんの事を
時々こぼすことがあったりして
働き出して1週間ぐらいの時 私は 家に帰って娘達に
『あの店 若い子だったら3日で辞めるね!』と言ったんですけどね
実際私にだって 少し慣れた頃
突然 凄い勢いでしかも理不尽にかなり早口で
私に怒鳴ったんですよね
私にしてみれば 何故そんな言い方をされるのか
全く理解できないし・・・ 怒鳴られる様な事はしてないし
そんな事が数回あった時 さすがに相手がオーナーでも
私も人の子 ある時 かなりイラッとして
娘さんに 本当は私だって怒鳴りたいのをグッと堪え 口調を和らげて
『 もう少し普通に言って貰えませんか!?』っていいました
それでも娘さんは 悪いとも思ってない様子で
さらに娘さんは 私に負けじと
『あなたこそ普通に言いなさいよ!』って
私の言い方のどこが?って 言いたかったけどさすがにそれは・・・
だけど 機嫌がいい時?は とっても普通の人なんですけどね
いまではかなり打ち解けられて 暇な時なんかは
二人で冗談を言い合ったり 私だって 少し遠慮気味に
「私から言わせて貰えば ソートー忘れっぽいですよね」とか
私に用があって 話しかけた後 必ずと言っていいほど
タオルを どこかに置きっぱなしでね
そうすると私が 笑いながら
「お忘れ物で~す」って 渡したりね
挙句の果ては 「夜中にトイレに起きるようになったんじゃ
年齢的にそろそろヤバいんじゃないですか?」なんて
まるで友達同士みたいに 話せる時だってあるんですけどね
ただ・・・今でも働いているのに こんなこと言いたくないんですけど
娘さんの怒り方は いつも突然で予想不可能だし
それでも私なりに分ったことは 怒る時の第一条件は
忙しい時! これは分る気がします
たった一人でキッチンをやってるんですから そりゃ大変ですよね
でも キッチンが忙しい時は 私だってそりゃ大変ですよ
私から言わせてもらえれば キッチンは料理さえ出せば
それでいい訳だけど 私は常におちこちのテーブルから
やれ ビールお代わり! だとか 焼酎ロックで 焼酎お湯割で
とか 俺は 水割りで・・・ とか
皆さんそれぞれの飲み方を指定するし
時には 『注文した料理に合うワインはなんですか?
お勧めはありますか?」とか
『 あまりワインを飲まないので
何を選んだらいいのか分らないので』なんて・・・
もっと暇な時なら そういう事も全然OKなんですけど
さすがに忙しい時は
(ワインリストに細かく ワインの産地や品種
おおよその味わいなどが 書いてあるんだから
ご自分でご判断を!)って 言いたかったりするんですけど
さすがにそれは言えませんから
丁寧に?アドバイスしたりしてるんですけどね
それでも他のテーブルのお客さんは
「オーダーいいですか?」とか 「ビール追加!」とか 呼びますからねぇ
私は心の中で (ちょっと待っててよ)と呟きながら
精一杯の笑顔?で テーブルに伺うんですけどね(笑)
そして極めつけは 私があちこちから呼ばれて 精一杯の時でも
娘さんは 出来上がった料理皿を突き出して
「これ 早く出して!」って いうんですけど
正直私だって精一杯動いてるのに そんな時でも娘さんは
自分が料理で手一杯だと私に
「このお皿 足りないから洗って!」と 私に言いつけます
だけど 私の方は お客さんから ビール!と言われても
忙しくてビールのジョッキが洗えなくて 足りなくなると
私は注文を受けるたびに 自分でジョッキやワイングラスを洗って
お客さんをなるべく待たせないように
必死で やってるのに・・・!!
混んでる時なんかは 本当にてんてこ舞いですし
私の方の忙しさは お客さんがかなり減るまでは ずっとですからね
でも さすがに私は “働かせてもらっている身”ですから
まさか娘さんに 八つ当たりなんて出来ませんし
それくらいは 年の功で心得ているつもりだし
だけど娘さんは 私より9才 年齢が下のなで
仕方ないのかな?って 広い心で思うんですけどねぇ~
ただ 若い子からしてみたら それを我慢しろというのは
かなり辛いかもしれないですね
その子がいる頃 日曜日も結構入るようになったらしく
忙しい時もあるみたいだったから 私と同じ様にその若い子にも
ストレートに 怒ったりしてたら・・・・ (恐)
だからって こんなことで簡単にやめてしまうかどうかは別にして
でもね まだ21歳の若い子ですから いくらでもバイト先はあるしね
結局それっり 辞めたままで 数日分のお給料も取りに来ません
さて それからというもの お陰で私は日曜日まで
仕事に出る事になってしまって・・・
しかも さすがに12月のせいか かなり混む様になっていて
私と爺さんとで かなり大変な日が有りました
若い子がやめてから 1週間ほどした12月の半ば過ぎ
毎日の様に 結構お客さんが入っていて
しかも 金・土・日などは そりゃ大変な混み様な時もあって
12月のせいか 満席状態が 当たり前だったりで・・・
私は パニックになるほど忙しいのに何故かじいちゃんは
ちっとも手伝ってくれないどころか 店の奥の方にダンボールを敷いて
寝ていたりしたんですよね
私は 驚いて「大丈夫ですか?」って声をかけたんですけど
よく眠っていたのか 返事が無くて
娘さんに 「マスター 横になってますよ 大丈夫ですか?」って
言ったんですけど 娘さんは『疲れてるんじゃないの』と
いつもの事の様に言って 知らん振りでした
それから数日しても どんなに忙しい時でもじいちゃんは
ちっとも動いてくれません
ずっと 私一人で てんてこ舞いです
以前だったら 大して忙しくなくても動いてくれたのに・・・
どうしたんだろうと 気になってはいたんですけど
それからまた数日したある日
その日も結構忙しかったんですけど じいちゃんは相変らずで
ふと見れば イスに座らずに イスの下に座って
イスにもたれ掛かる様にしてたんですよね
さすがに私は変だと思って 娘さんに
『 マスター 様子が変ですよ! 具合が悪いんじゃないですか?』って
すると娘さんは キツイいい方で
『 家に帰っていいよ! 』 とじいちゃんに・・・
その日は 余程良くなかったのか すぐに家に帰ったんですけど
次の日からは 私が仕事を上がる12時ごろに店に来るようになって
だから当然 12時迄は ホールは私一人きりでして・・・
さて いよいよ押し詰まった12月28日
私は 申し訳ないと思ったんですけど
その日は以前からお願いしていたので 休ませて貰って
同級生との忘年会に出かけたのですが
家を出る時間が6時過ぎだったので お店の前を通って駅まで行くと
もう6時を回っているのに 店の電気が付いてないんですよね
あれ!? おかしいいな・・・ って
まさかじいちゃんもいないし 私は休みだし
さすがに一人じゃ無理だから 店は休みにしたのかな
申し訳ない・・・ って 気になってたんですけど
駅に着いたら 電車がかなり遅れてちっとも来ないので
店の事はすっかり忘れてしまいました
でも じいちゃんの具合があまりよくないみたいなので
じいちゃんが食べられそうな甘いものを買って
次の日 店に持って行って
『 そういえば昨日 お店の前を通ったら電気がまだ付いてなかったけど』
というと 娘さんが
『実は昨日の夕方 マスターが家で倒れたのよ!』というんです
私は 驚いて オロオロしながら
『これ マスターにと思って昨日買ったんですけど
マスター 食べられますか?』 と聞くと
貧血で倒れただけだから 大丈夫との事でしたが
じいちゃんは入院したまま 年を越しました
今年になって 1週間ほど過ぎた頃
じいちゃんの様態が解ったんです
どうやらじいちゃんは 胃癌だそうで
ところが 年齢的なものと癌の広がりが予想外に広く
しかも またもや病院のトイレで倒れたらしく
手術の日程も決らないまま じいちゃんの体力の回復を待って
一時退院をすることになったのですが それから数日して
病院の先生との話し合いの結果 体力が回復次第
手術をするという事でしたが・・・
さて ここからが一大事でした
実は 娘さんは 30代の頃離婚していて それ以来ずっと
ご両親と一人娘さんと4人で暮らしているらしく
ところが じいちゃんご夫婦は どういう訳か年金を貰ってないとかで
店をやりながら 普通に生活するだけでも大変なのに
さらに じいちゃんの手術や入院の費用は 娘さんが出しているらしく
ただでさえこの不景気で どこも必死なのに
店だけでなく ご両親までの面倒をみていたのでは
そりゃ 大変なことで・・・
そんな訳で 1月の半ば頃 娘さんが
もうとっくに 店が開店しているにもかかわらず
準備をする訳でもなく 妙に神妙な顔で 私にこう言いました
『 ちゃんとした話をするね
実は 親の事もあるし 残念だけど 店を閉めることにした
去年の秋ぐらいから この分なら
もう少しで毎月黒字になるって思ってたんだけど
マスターの入院や手術の費用と 店の事と両方は無理だわ
家のことだけじゃなく 店の資金も 手持ちじゃ限界で・・・』 と
今の不景気で どこもかしこも大変な世の中
私が働いてる店は 駅から2・3分のところで
しかも路面店なので 家賃が相当高くて
そこに来て じいちゃんも年だし これから店の先の事を考えて
大変だけど 人を雇うことにして 心機一転!
店を頑張り始めて どうにか先が見えてきた頃だったのに・・・
とても残念です!
それなのに引退させるつもりだったじいちゃんは
大変なことになっちゃったし 娘さんの一人娘さんは
本当は 私立の中学を受験するつもりだったらしいけど
それも諦めたとかでね
だって 店の他に一人娘さんの塾代だって月に7万だって!
じいちゃんはよくこぼしてましたっけ
さらに私が入ってから暫くすると 40本以上ものワインや
60本以上の焼酎 そして20数種類の日本酒
ただでさえやり繰りが大変なのに
そんなに凄い数のお酒を仕入れたんじゃ そりゃ大変ですよね
素人の私にだって 分りますよ
店のためとは言え
そんな負担も 重くのしかかっていたのかもしれませんね
さらにお酒だけじゃなく 料理だって
美味しく作るための費用は惜しまない人ですから
何もそこまでお金を賭けなくても・・・って思うようのことも
度々有りましたけど 逆にそういう意欲的な人だから
私も忙しくても 一人で頑張ったり
(どんなに理不尽に怒鳴られても)我慢の出来たのに・・・
確かに娘さんは 外見的な人柄はとてもいいんですけど
内面的には 難しい部分があって
でも仕事に関しては 凄いです
かなり積極的だし 頑張る人だし そういう所は本当に尊敬できます
だから これから先 また色んな人と係わりあっていくんでしょうから
余計な事かもしれないけど もう少し人間的に大人になれたらって
期待をこめて そう思います
まぁ そんなこんなで 結局の所
来月から私は無職になります
店は今月で 閉めるそうです
あと 2週間 ・・・・・
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