41才 決断(3
犬を飼う事になった
誕生月の売り上げが かなり良く
自分へのご褒美もあるのだろう
そう察して 協力する事にした
僅か73㎡の3LDK
ケージやトイレの置き場所を巡って
綱吉の要求が出た
キッチンの食器棚とは別に
高さ180cmのフードストッカーに
私が趣味で集めた食器がある
それを指して彼女は
「私には全く必要ない」と
多少の処分は 覚悟していたが
違う言い方が出来ないものか
言い返したいのをぐっと堪えた
処分は 断捨離を超え
もはや終活の域になった
レジ袋に11袋の食器を 泣く泣く処分し
フードストッカーは勿論
ラタンのチェスト
ウォールナットのキャビネット
それらと中身の8割を処分し
残りは 断捨離した隙間に埋め
10日ほどで 取りあえずの場所を確保した
彼女が手伝ったのは リビングに
犬用ワックスを掛ける時だけで
夜遅くまで片付けていても
労いの言葉すらなく
片付けが終らないうちに
新しい家族を迎えた
彼女は コロナで休業中に
1年ほどヨーキーと暮らしていて
私より飼い方を知っているから
躾に関しては
細かく 煩く言うことは目にみえている
世話はするが口出しはしない と決めた
が、片付けの疲れと
容赦ない言葉にイラついてきた
彼女は 寝起きが悪い
そのことには だいぶ慣れた
だが 慣れるのと鈍感になるのとは違う
少々のストレスが積もり 次第に無口になる
彼女は 優しいところが沢山ある反面
辛辣な人でプライドが高い
だから その言い方を指摘しても
私を敵視し謝ることはない
その事が ずっと私の中に留まっている
私の鈍感力が足りないのか
疲れと苛立ちがピークになり
大喧嘩になった
口を利かなくなって 3週間経つ
言っている事が正しければ
謝らなくてもいいのとは違う
相手に不快な思いをさせたなら
悪意が無くても
謝るのが大人の対応だと思うが
相手が家族の場合
好かれようという 心理が働かないから
侃々諤々となる
家族であっても お互いに
理解しきれない部分はある
それぞれが 年齢を重ねるほど
理解できない部分が増える
家族だからこそ 理解して欲しい欲求と
理解できない相手への苛立ち
それに気づいた時に どう対応するか
どんな応えをつくるか
いま 試されている気がする
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