41才 決断する(2
二杯目の珈琲を飲んでいると
「結婚はしない…と思う」と
長く一緒に住めるのは 二親等までが精一杯
以前 そう言っていたことがあった
結婚はどっちでもいい
子供が嫌いなのも知っている
彼女は 自分自身をも 持て余すらしい
だから 子供を産む気などまるでない
「自分と同じ性格の子供が生まれてきたら
最悪だ!」それが理由らしい
ちょっと納得して
思わず 珈琲を吹き出しそうになった
そんな子の親を 41年やってきた
私に向かって言える彼女は凄い
どうやら仕事は このまま続けるらしい
たぶんそうだろう
親からみても 彼女に これといって
向いた職業は見当たらない
特に 器用でもなく 不器用でもない
どんな仕事に就いても
たぶんそこそここなせる
だが どんな職業も
向いている…とは言い難い
そもそも彼女は 頑張ることと
人と合わせる事が苦手だ
良いも悪いも 人と関わりたがらない
彼女は 人が苦手なのだ
今の仕事に就いたのは
お金の為と割り切っているのが分かる
要領がいいから何でもそこそここなせるが
もうちょっと頑張れば…と
傍で見ていて歯がゆいところがあるが
彼女には『 まぁまぁ』がちょうどいいらしい
そこが 私や次女と違うところだ
さて 結婚はしない
仕事は このまま続けていく
その先はどうする
このままだと今の仕事もいずれ飽きるだろう
すると彼女は
いまの仕事を続ける
モチベーションをみつけたと言う
「責任がないと頑張れない
いままでは 普通に暮らせればいいと思ってた
だから 敢えて頑張る必要もなかった」
これが彼女の言い分だ
わざわざ責任が必要か!?
結婚しないなら
自分に責任を持たなきゃならない
それでいいんじゃないのか
私だっていつまでも
今のままでいられるとは限らない
明日 自分の名前を忘れているかもしれない
私への責任を 押し付けるつもりはないが
本気で姥捨て山に連れて行かれても困る
ではその責任はどこに置くというのか
すると彼女は
「犬を飼う
大事にするものが有れば頑張れる!」と
彼女は 私が死んでも泣かないだろうが
犬が死んだら 彼女の神経はもたない
そういう人なのは 私が一番よく知っている
できれば そこに責任を置かないで欲しい
彼女を一番よく知る 親の願いだ
やはり 頑張らずに…
普通に…いまのままで
続く
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