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気まぐれbebeのひとり言

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2023年3月

2023/03/11

桜餅は仏滅に

Sunsetc

長女がまだ お腹にいる ひな祭りの頃

予定日は4月だし
今ならまだ歩いて行けそうなので
私は 大きなお腹を抱えて
20分ほど歩いて実家へ行った

母や弟と2時間ほどお喋りをして過ごし
そろそろ夫が帰ってくるからと
帰り支度を始めると 
母は お土産を持たせてくれて
車で送ると言う母に
大丈夫だからと断って歩いて帰った

実家の近所には
美味しい和菓子屋さんがあって
そのお店を通り過ぎようとした時に
信号が変わったので 待っている間に
桜餅と今川焼を二つずつ買って帰った

家に着くとお茶を飲みながら
桜餅と今川焼を半分食べてから
買い物に行き 夕食の支度を始めた

40分ほどすると夫が帰って来て
私は 実家に行ったことや実家の様子を
ひとり言の様に話ながら
夕食の支度をしていると
急に 胸がムカムカしてきた

トイレに駆け込んだものの
暫く出られそうもないので
夫に

夕食の支度はとても無理だから
今日は 近所のお蕎麦屋さんに
出前を頼んで食べて…と お願いし

そう言ってまたトイレに走った

私は 大きなお腹を抱えて狭いトイレの中で
死にそうなほど辛く
それでも夫は
背中をさすってくれるでもなく

私はずっとトイレから出られなかった

そんな私を横目に
夫は呑気に水割りを飲みながら
お蕎麦屋さんのメニューをみていて

暫くすると夫が
トイレで辛い思いをしている私の背中越しに

「俺 かつ丼ときつねうどんでいいや」と言った

私は振り向かずに後ろに居る夫に
左手で『分かった』の合図をして

様子を見て
急いでお蕎麦屋さんに出前を頼み
電話を切った

次の瞬間
お腹の子が生まれて大きくなったら
この人とは別れるかもしれないと
直感した

お蕎麦屋さんのメニューを
老眼鏡を使って見る様な年になれば
こんな事も 笑い話になったでしょうが
結婚したばかりの20代の私が
この出来事に 一生 蓋をしておけるか
自信がなかった

私の この日の経験と記憶が
私たちの未来に影を落とすことを
あの人は気付かない

この12年後 私達は別居した

2023/03/06

コロナ 東京 2020.

コロナの件 今頃ですが投稿します

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2020年 コロナ初年度の秋
我が家にコロナがやってきた

11月中旬 私の誕生日の前日 発熱した長女
志村けんサンが亡くなってから既に8ヶ月
もう 対岸の火事ではなくなったのに
未だにインフルエンザの検査をする病院に呆れ
別の病院へ行ってPCR検査をした

翌日 病院から 陽性ですの電話が有り
区の保健所から
濃厚接触者の有無を聞かれ
長女は 無症状なのでホテル療養ですとの連絡を受けた

ところが ホテルの空きが無く
暫くは 自宅待機で…と言われ
濃厚接触者の私は会社に連絡し暫く休みを取った

長女の陽性結果が出て3日目
部屋が空いたと連絡があり娘はホテルへ

私は毎日3回 熱を計りずっと家に籠った

娘が 熱を出してから5日経ち
区の保健所からPCR検査の連絡を貰い
検査に行ったが
祝日を挟む為 結果が出るのは 3日後だった

やはり陽性との結果が出た
が、熱は無いので私もホテル療養となった

娘と交代で 今度は私が
都からのお迎えの車に乗ってホテルへ

車の中は まるでバイ菌の様な扱いで
運転席とは 厳重にビニールで仕切られていた

同乗の男性は 2泊3日くらいの荷物なのに
私ときたら 海外旅行にでも行く様な
大きなスーツケースと
ノートパソコンを持ってホテルに着いた

部屋には ホテル内での注意事項と
小池都知事からの
メッセージが置いてあった

翌日から朝晩 体調をコロナサイトに入力し
酸素飽和度と脈拍数を計り電話で報告をする

面白いのは
ホテルに居る人は 全員感染者なのに
食事を取りに行く以外は
部屋の外には出られない
出てもいい時間は
食事のアナウンスが有ってから1時間以内

1Fロビーにお弁当の用意がしてあり
飲み物は ペットボトルの水とお茶
コーヒーや紅茶が ご自由に⤴と
ロビー脇に置いてあった

私は 療養3日目に発熱し
38°の熱が3日間続いた為
療養期間が伸びて ホテルに10日間缶詰となった

10日目の午前中に 自宅に帰って会社に連絡すると
会社からまた自宅待機を3日間 言い渡され
お蔭で有給を18日分使う事となった
職場には 保健所の消毒が入ったと
後から同僚に聞かされた

あれから2年数ヶ月
今ではどのお店も
殺菌剤が邪魔物の様に端の方に置かれ
使う人は殆どいない

以前なら 関所かと思うほど
皆が順番に並んで手を消毒していたが

今はもう懐かしい光景となった

A11b

★1.2.3: 部屋内と
都知事のメッセージ&毎食のお弁当

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